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爪袋でドキドキ感アップ

 プライズ事業に力を入れるオムロンのブースで不思議なプライズゲームを見かけました。一見すると普通の『UFOキャッチャー21』なのですが、細部を見ていくと景品をつかむ爪の先に布製の袋がかけらていました。爪をつつむ袋…爪袋? 担当者の方が言うには、プライズゲームを楽しむお客様に「卑怯だ!」「こんなの取れるわけない!」と思わせないアイテムだとか。

 爪袋は、それだけでは機能せず、使用している景品を8面体の専用パッケージに入れておくことが前提となります。8面体パッケージを爪袋を着けたアームでつかむと、大半は持ち上げてしまうのです。もちろん、毎回そのまま獲得されていてはオペレーターは赤字です。持ち上げられた景品はバランスが良くないと落ちてしまうようになっているので、ご安心を。

 確かにこれは良いアイデアだと思います。客の立場に立った場合、アームがしっかりと景品をつかんでいながら、景品は1ミリも浮かずにアームがすり抜けてしまうと、まさしく「こんなの取れるか!」と叫びたくなります。「もう一度やれば」と続けてプレイする気にもなれません。

 ですが、この爪袋と8面体パッケージを使用すれば、景品は一度は持ち上がります。お客様はここで一旦は納得できますし、「次はこの位置でつかめば取れるのではないか」と考えて楽しめます。これがプライズゲーム本来の楽しみ方だったはずです。

 


8面体のパッケージ。持ち上げた瞬間に転がることもある


上手くつかんだところ。この形に収まると落ちづらい
(C)Aardman Animations Limited 2002

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