プライズゾーンは、今回もプライズコラボレーションが90小間という広大なスペースを使用して、派手派手しくブースを展開する反面、それ以外はエスケイジャパン、フクヤ、トップ産業の3社のみの出展とやや寂しい状況が生じている。しかし、マシン以上にユーザーを惹きつけるのが景品の存在だけに、会場でじっくりと吟味して頂きたい。各社とも多数のアイテムを揃えているので、ここでは各社の一押しアイテムやキャラクターを紹介する。

 まず、プライズコラボレーション組では、エイコーが同社の真骨頂であるハローキティシリーズの新作「ハローキティのパン屋さんドール」、システムサービスが「THE DOG」「THE CAT」の新作アイテム、セガが、現在のプライズシーンを独走する、くまのプーさんの新シリーズとなる「はちみつプーさん」を主力アイテム・キャラクターとして挙げている。タイトーも「ポストペット」「アミューズメント・キューブリック」の2本柱が中心となるだろう。
 このほか、エスケイジャパンは「頭文字D ディスクキーホルダー」等、「頭文字D」の各アイテム、フクヤは50cmの大型ぬいぐるみ「サクラベア」、トップ産業はグラビアアイドル軍団・イエローキャブの人気タレントをプリントした「イエローキャブマグカップ」等、各種アイテムをメインに出展する。
 また、このジャンルで欠かせないのがバンプレスト。プライズゾーンとは反対側にブースを構えているが、同社プライズは欠かさずチェックしておきたい。番組改編の時期だけに注目度は抜群。「明日のナージャ」等、これから子供たちの絶大な支持を集めるであろうキャラクターを中心に豊富なラインナップを揃えている。

 今回、ゲーム以外の出展製品で注目したいのが、Amusement Journal12月号でも紹介したタカラアミューズメントの非接触カードを用いた後払いによる店舗運営システム「ATOシステム」である。同社では、すでに直営店舗でこのシステムをテスト的に導入し、1プレイ77円で消費税を後払いで徴収する運営を行っており、ショー会場ではブースを同システム導入店に見立てたバーチャル店舗として展開。来場者に実際に「ATOシステム」を体験してもらう。ますます深刻化する消費税問題への対処策と、店舗運営の合理化を実現した同システムは導入コストの問題はさておき一見の価値があるだろう。
 このほかでは、カメラ付き携帯電話の爆発的な普及を見据え、敵対するのではなく取り込んでしまおうという動きも見られる。前出の「プリモード」はまさに携帯電話専用のマシンであるし、プリクラの祖・アトラスもカメラ付き携帯端末向けプリントシステムを出展。シール市場は新たなステージへと踏み出した。また、同社は昨年来、人気のコスプリ向けに様々なコスチュームも展示。プリクラ文化を広範囲にわたってフォローしていく。
 以上、限られた情報の中から紹介できる製品を駆け足で紹介してきたが、当然、弊社もブースを構え、より詳細な出展情報を満載し保存性にも優れた「出展製品ガイド」を無料配布するほか、おなじみの人気機種アンケートも実施し号外配布も行う。会場にお越しの際はぜひ、弊社ブースにもお立ち寄り頂きたい。

 
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