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■好況を示す豊富なラインナップのメダルゲーム
いまやロケーションの稼ぎ頭ともなっているメダルゲームだが、今回も充実した製品群が展示された。出展製品のジャンル別でみると、質・量ともにショーの目玉であったといえよう。特にマスメダル機では、キャラクター・映像・音楽などメダルゲームの重要なポイントとなるアイキャッチといった演出に各社が工夫を凝らしており、よりエンターテインメント性を高める傾向が現れていた。
カプコンは、SFホラー映画をモチーフにした最大16人用プッシャー『エイリアン(仮称)』を出展。独特のフォルムを持ったエイリアンの体内から最大4000枚のメダルが払い出される様子はインパクト充分。プレイヤブルのターミナルこそ少なかったが、来場者から好評価を受けていた。また、任天堂のマリオをモチーフにしたプッシャー『スーパーマリオ
不思議のころころパーティ』も高い人気だった。コンシューマタイトルのようなミニゲーム、JP時の演出が特長。幅広い年齢層にアピールできるキャラクターだけに、ロケーションでの人気が期待できる。
タイトーの『シネマテックルーレット』は、アメリカの大手映画会社MGMのコンテンツを用いた迫力ある映像で遊べる6人用ルーレット。筐体のガラス面一杯に映像が映し出されるほか、ルーレット回転中の待ち時間にスロットやポーカーゲームをプレイできるなど演出も多い。ポイントカードシステムも導入、リピーター獲得に期待が持てる。
ナムコでは、太鼓の達人のキャラクターが日本地図を走り回るスゴロクマスメダル『メダルの達人 ドキッ!大当たりだらけのすごろく祭り(仮称)』が多くのプレイヤーを集めた。「太鼓の達人」の要素を盛り込んだミニゲームもあり、ライトユーザー層をターゲットにできそうだ。他には、『龍華麻雀』のニューバージョンでメダル麻雀機で初の4人打ち機能を搭載した『龍華麻雀II+4人打ち対戦』も出展した。
セガでは、ビンゴサーカスシリーズ第3弾となる『ビンゴパレード』が人気を集めた。カードのフリースポットが抽選で変化するフリーベットシステムなど多彩なフューチャーがあり、イルミネーションのようなロータリースクリーン(DX筐体のみ)のアイキャッチも抜群。サミー製品の『ディスコドリーム』は、懐かしくて新しい往年のディスコの名曲に乗って楽しめる6人用プッシャー。ディスコらしい、音と光の派手な演出が来場者の目を引いていた。
本格カジノ志向でコアユーザーを狙ったメダルゲームも多彩。アルゼは、“ハイクオリティリアルディーラーカードゲームシリーズ”として、『シャッフルブロス
バカラ』『シャッフルブロス ブラックジャック』を出展。リアルな映像とテーブルに直接ベットする臨場感が特徴。また、『ルーレットバー〜カクテルステージ〜』は、本格ルーレットマシンにボーナスフィーチャーや光と音のシンクロによる美しい演出を加えて高級感を加味している。シングル機では、ミレナリースラントシリーズの新作で、ダイスで遊ぶシンプルな内容の『ハードクライマー』『シーク5』が人気だった。
アトラスの『ゴールデンブラックジャック』は実際のトランプを使用し、ディーラーとの駆け引きを再現した臨場感が特徴である。また、新展開として、大型液晶モニターによる数々の演出画面を搭載したシングル機「アトラスビデオスロットシリーズ」を発表、第一弾として4タイトルがリリースされる。
セガから出展されたサミーのパチンコ・パチスロシリーズ『レボリューションII』の新作、エービーシーとオーガスのスロットマシン新作など安定稼働が見込める製品も注目を集めていた。
■新作クレーン機で原点回帰のプライズマシン
プライズマシンは、新たな機構や演出を加えたクレーンタイプが会場を席巻していた印象だった。アトラスの『ハッピーホルダー』は、アーム部分に独自の機構を加えたほか、容易な難易度設定を可能にした新型クレーン機。エイブルコーポレーションの6本アームのクレーン機『NEW
FAMILY CATCHER』は、既存機に対するユーザーの反応を採用し、より簡単な操作でプレイできるように工夫されている。大平技研工業の『ジャンボサイクロン』は、自由自在に移動・回転・伸縮する6本アームの大型景品対応クレーン機。透明感の強いデザインでアイキャッチ効果もある。ナムコの『クレナ
フレックス』もプレイヤー、オペレーターの両者にとっての簡単操作に配慮した新製品である。
既存機種の演出面を強化した新製品も目立った。ナムコからは、ドーム内にも照明を取り付けた『スウィートランド4 ブライトバージョン』、華やかな桜色の『スウィートランド4
サクラバージョン』が登場。カプコンは、照明効果を追加した『ベルサークルシャイニングブルー』を出展した。タイトーは、シリーズ最高峰と謳う『カプリチオG-ONE
HG』を出展。光と音の演出を強化したほか、景品陳列棚を分割して段差を付けられるようにしたフレキシブルディスプレイフィールドを採用、メンテナンスをさらに容易にするなど数々の工夫を凝らしている。
参考出展ながら、大人気だったのはバンプレストの『データカードダス ドラゴンボールZ』。同機は、データを搭載したトレーディングカードを使用して、ドラゴンボールZのキャラクターたちがアニメさながらのバトルを繰り広げる子ども向けゲーム。キャラクターの知名度、アニメを正確に再現した演出が、オペレーターに好評だった。このほか、ヤキトリ型と呼ばれる懐かしの手動サッカーゲームでナンキトレイディングが出展した『フットボール』、タイトー出展の『スーパーリーグ
デジタルサッカー』などが珍しさもあって、来場者の付きがよかった。
一昔前は、百花繚乱の様相を呈していたプライズマシンだが、昨今はクレーン機に集約した感がある。また、AMベンダーをはじめとする、その他のジャンルも新作が極端に減少しているようだ。ロケーションのバラエティ性を考えると、今回の出展内容には若干のさびしさが残る印象を受けた。
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■初日の人気ランキングでトップにたったカプコンのプッシャー『エイリアン(仮称)』。ギミックのインパクトが来場者の評価を得た。
ALIEN TM&(c)1979.2004
Twentieth Century Fox Film Corporation.All RightReserved |
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■ナムコの『メダルの達人 ドキッ!大当たりだらけのすごろく祭り(仮称)』。キャラクターの可愛らしさと明解なゲーム性が特長。
(c)2004 NAMCO LTD.,
ALL RIGHT RESERVED.. |
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■ビンゴサーカスシリーズ第3弾のセガ『ビンゴパレード』。フィーチャーの豊富さ、派手な演出は伝統を受け継いでいる。
(c)SEGA,2004 |
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■多数出展されたクレーン機の改良型の中で、高評価だったタイトーの『カプリチオG-ONE
HG』。
(c)TAITO CORP.2004 |
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■バトル画面の演出、簡単なルールで話題となった『データカードダス
ドラゴンボールZ』。
(c)バードスタジオ/集英社・東映アニメーション |
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