今年もニューUFOキャッチャーが大賞となった。発売から12年が経過した機種が、多くの店舗で現役稼働しているのは希有なことであろうが、それが、このニューUFOキャッチャーとなれば「当然」と評してよいかもしれない。
　年間の動向では１年を通して全て１位。ただ、後の貢献度ランキングでは９位と大きくランクを下げている。店頭から下げられ店内での使用率が高くなっているためである。店頭設置機種と店内設置機種ではインカムに大きな開きがでるのは当然であり、使用する景品も店頭機種ほど良いものが使用される。そのため、設置台数の多さで総得点は稼げるものの、１店舗においてのインカムの高さを現す貢献度ランキングでは下位にならざるをえない。しかし、ニューUFOキャッチャーに代わって店頭機種の役目を務めている機種が何かと言えば、UFOキャッチャー7であることが多く、後進に重要な役目をゆずり、自らは店内という中堅どころで活躍しているというわけである。
　また、2003年は後半になってからザ・バナナやパンダのパペット人形というプライズが台頭した。これら人気の高いプライズは当然店頭機種で使用されたのだが、そうすると、これまで店頭機種の中にあったくまのプーさんなどの定番アイテムを店内のニューUFOキャッチャーで使用する店舗が目立っていた。このことも同機種が安定したインカムを稼ぐのに一役かっていたようである。

■この記事は、アミューズメント・ジャーナル1月号の特集記事から抜粋したものです。本誌では各ジャンルの年間ベスト20や個別タイトルの年間推移なども掲載しております。