久々に豊富な基板ビデオ、
どれを入れるかオペレーターの腕の見せどころ!?

 「基板が少ない」と毎回のように嘆いていた状況から一転、今回は豊富な新作タイトルがそろった。非常に喜ばしいことではあるが、なぜこうも重なるのだろうか……。市場を見て新作を投入しただけといえばそれまでだが、これだけ並ぶと導入するオペレーターにとって悩ましい問題だろう。基板とはいえ決して安い価格ではない。オペレーターの取捨選択の腕が問われるところだ。
 中でも対戦格闘のシリーズ作が多かったが、特に注目を集めたのは、久々のナンバリングタイトル新作となるカプコンの「ストリートファイターIV」。往年の人気キャラが最新グラフィックで登場、オールドファンの集客が期待できる一方、新たなシステムで現役の格闘ファンにもアピールする狙いだ。タイトーから出展された「ザ・キング・オブ・ファイターズ’98 アルティメットマッチ」「サムライスピリッツ閃」など懐かしい名前も来場者の目を引いていた。
 ところで、最近の基板タイトルを見渡すと、16対9のワイド画面筐体を採用するものが目に付くようになった。「筐体は薄くなって通路は広くなるが、幅が広くなるために結果として設置台数が減る」と、某小規模オペレーターが嘆いていた。技術進化といってしまえばそれまでだが、今回基板が増えたのに設置台数が減る可能性があるのは皮肉なことだ。
 大型ビデオゲームでの注目は、初出展となるスクウェア・エニックスの「ロード オブ ヴァーミリオン」。コンシューマゲームの雄が、アーケード用のカードゲームでいかなるムーブメントを起こすのか期待が掛かる。また、コナミデジタルエンタテインメントは、「アクション刑事(デカ)」「のびてけ!ビョンビョン大作戦」など、ユニークなコントローラを使ったビデオゲームを多数出展。アーケードならではのおもしろさが期待できそうだ。


AMI出展の「BLAZBLUE(ブレイブルー)」は、ギルティギアのアークシステムワークスによる2D対戦格闘。キャラごとに独自の行動をするドライブが特徴、TAITO TypeX2によるグラフィックも魅力。
 

今回初参加のエクサムは、自社開発のシステム基板「エクスボード」を使用した2D対戦格闘「アルカナハート2」を出展。6人の新キャラクターと新たなシステムが追加され、多くのファンの注目を集めていた。

 
カプコンの「ストリートファイターIV」はNESYSを採用、全国ランキングなどを表示する。また、最大8台で対戦を自動マッチングする「リンクマッチシステム(仮称)」を搭載、乱入拒否状態で練習もできる。

PCゲームで話題作を送り出しているTYPE-MOONの代表作「Fate」が3D対戦格闘「Fate/unlimited codes」として登場。原作を存分に再現したキャラとアクションが人気。カプコンから出展。
 

シリーズ最高作の呼び声高い「KOF'98」が、10年を経て「ザ・キング・オブ・ファイターズ'98 アルティメットマッチ」として復活。新キャラ・新システムを追加し、バランスの再調整も図られた。タイトーから出展。

 
シリーズ最新作にして3Dへと生まれ変わった「サムライスピリッツ閃」。独特のシステムは健在、真剣勝負の緊張感が楽しめる。TAITO TypeX2の美しいグラフィックが来場者の目を引いた。タイトーから出展。

「怒首領蜂大復活」は、弾幕シューティングの元祖となったケイブの「怒首領蜂」シリーズ最新作。ショットで敵の弾を破壊できる「カウンターゲージ」などの新システムを搭載している。AMIから出展。
 

日本システムは、かわいい魔女が自機となる横スクロールシューティング「トラブル☆ウィッチーズ アマルガムの娘たち」を出展。PC用インディーズゲームとしてリリースされたものをパワーアップしてアーケード化。

 
初出展のスクウェア・エニックスからは、プレイヤーが使い魔を引き連れ、敵ユニットと戦うオンラインカードゲーム「ロード オブ ヴァーミリオン」が登場。多数の著名なイラストレーターや漫画家がイラストを描いた。

セガの「WORLD CLUB Champion Football Intercontinental Clubs 2006ー2007」は、シリーズ初のLINDBERGH基板により、グラフィックのクオリティが大幅アップ。さらに、筐体デザインも一新、フルモデルチェンジした。
 

コナミデジタルエンタテインメントの「jubeat(ユビート)」は、BEMANIシリーズの新機種。曲にあわせて、16分割パネルをタイミングよくタッチする。直感的にプレイでき、シリーズ初心者でも楽しめる。

 
コナミデジタルエンタテインメントの「のびてけ!ビョンビョン大作戦」は、ハンドルの開閉で腕のギミックを操るアップライト型ビデオゲーム。画面の敵を攻撃する、物をつかむといったアクションが楽しめる。


TOP>>
  会場レポート1>> 会場レポート2>> 会場レポート3>> 会場レポート4>>

(c) ARC SYSTEM WORKS
(c) EXAM Inc.
(c)CAPCOM U.S.A., INC. 2008 ALL RIGHTS RESERVED.
Fate/unlimited codes (r)&(c) 2008 CAPCOM / cavia / EIGHTING Game System, Game Engine by EIGHTING Inc. Fate (r)&(c) 2004-2008 TYPE-MOON. All rights reserved. Licensed to cavia Inc. Sub-licensed to CAPCOM Co., Ltd.
(c)SNK PLAYMORE ※「THE KING OF FIGHTERS」は株式会社SNKプレイモアの登録商標です。
(c)SNK PLAYMORE ※「サムライスピリッツ」は株式会社SNKプレイモアの登録商標です。
(c) 2008 CAVE CO., LTD.
(c)2007 SQUARE ENIX CO.,LTD.All Rights Reserved.
(c) SEGA The game is made by Sega in association with Panini.
(c)2008 Konami Digital Entertainment Co., Ltd..