アーケードゲームならではの遊びを意識?
各ジャンルでライトユーザー向けの新作が登場

 今回は、UFOキャッチャー、カプリチオ、ベルサークルなど定番プライズマシンのシリーズ新作が揃って登場した。いずれもメンテナンスや景品ディスプレイなど機能性を大幅に向上させ、よりオペレーターに配慮した新作となっている。他には、初出展となるマインズコーポレーションの「ROCKET MINI」など景品獲得の演出にこだわったプライズマシンも数多く出展された。低迷が叫ばれているプライズ市場において、オペレーションの一助となるか、期待したいところだ。
 メダルゲームでは、バンダイナムコゲームスの「海物語ラッキーマリンシアター」やセガの「MEDALINK UNO the MEDAL」など、よりライトユーザー志向になったマス機が目立っていた。シングル機は、ビデオ・メカスロットの新機種、各社のキッズシリーズの新作が数多く出展された。
 キッズ市場という点では、カードゲームの新作ラッシュが一段落した印象。それに代わり、子供に限定したマシンというわけではないが、ファミリーで楽しめるようないわゆるアーケードゲームの良作が多く、来場者の注目も高かったようだ。全身を使って楽しんだり、顔を突き合わせて対戦できるゲームは、アーケードゲームならではの遊び方。誰と来ても、いつ来ても楽しめる場所であるべきロケーションにとっては、好ましい傾向ではないだろうか。


アトラスは、1台のテーブル型モニターに2人で向かい合い、画面をハンマーで叩いて対戦する「POKOPOKO トンカッチン」を出展。攻撃と防御の使い分けが必要で、奥深い対戦要素が盛り込まれている。
 

北日本通信工業が出展した「BED MONSTERS」は、コンパネにあるウォーターガンを操作して、制限時間内に多くのモンスターを倒していくアーケードゲーム。本物の水が派手に噴射されるアイデアが注目されていた。

 
ロボットを用いてじゃんけん勝負をするホープの「ロボ☆スタ じゃんけん」は、操作もグー、チョキ、パーのみの簡単操作。勝敗結果に応じてロボットが様々なパフォーマンス見せてくれる「笑える」アーケードゲーム。

アトラスの「トリプルキャッチャー アイス」は、−20度の冷蔵機能を搭載したシリーズ新作。取り扱いが難しいアイスクリーム景品が使え、メンテナンスも容易であることから注目を集めていた。参考出展。
 

大平技研工業の「リッチニッチキャッチ」は、プライズラックの景品を二股フォークのようなバーですくい上げ、引っぱり落とすもの。4段構成のプライズラックは着脱可能で、景品の素材や大きさを問わずに使用できる。

 
セガは定番プライズシリーズの最新版「UFOキャッチャー8」を出展。UFOKEYというICスティックで、内部にアクセスせずにメンテナンスやサービス設定ができるなど現場に配慮したのが大きな特徴。

マインズコーポーレーションの「ROCKET MINI」は、景品をスコップで受け皿に乗せるプライズ機。皿がロケットのように上昇、景品が落ちずに筐体上部の払い出し口に達すれば獲得という斬新な演出が特徴。
 

エクセルが出展した「プチカップシリーズ」は、高画質液晶・高音質スピーカーを搭載したキッズメダル。第一弾「チョコとモモ」、第二弾「とあみでゲット」を展示、フラッシュロムによりソフトの書き換え可能。

 
コナミデジタルエンタテインメントの「WONDERMARCH」は、巨大な盤面で多彩なゲーム性を実現したシングルプッシャー。グランドクロスと同様のメダルエントリーで簡単に楽しめる。ネットワーク対応製品。

タカラトミーは、子供用マスプッシャー「きかんしゃトーマス どきどきメダルランド」を出展。ルーレットでスゴロクが進行、JPまで進むと筐体上部で走行するトーマスの車両が大量のメダルをフィールドに落とす。
 

セガが出展した「キッズ屋台村」は、縁日の金魚すくいをモチーフにしたキッズ用メダルゲーム機。液晶画面に現れる金魚などを映像上のポイですくい(レバー&ボタン操作)、見事すくいあげるとメダル獲得となる。

 
フリューは、これまでのノウハウを凝縮したコンパクトシール機「arinco」を参考出展した。arincoは、“arubamu ”in communicationの略。誰でも遊べるシール機として、AM施設以外での設置を促進する。

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