シンプルで分かりやすいゲーム性が
ビデオゲームのユーザー層を拡大させる!?
　パッと見ただけでゲーム内容やプレイ方法、世界観がユーザーに伝わりそうな“簡単ゲーム”とでもういうべきジャンルが確立されつつあるようだ。難解かつ高度な技術によって、敷居が高くなってしまったビデオゲームをライトユーザー向けにしようという方向性が明らかに業界の流れになったのではないだろうか。いわゆる脳トレが火付け役となり、ここ数年コンシューマーゲームでもムーブメントとなっている傾向だけに、ユーザー層拡大の効果を期待したいところだ。
　一方で、よりマニア向けに絞った製品開発も進んでいる。昨年以降、さまざまな趣向を凝らした対戦格闘ゲームが再び市場を賑わせており、この勢いはしばらく衰えそうにない。多くのタイトルがリリースされるのは喜ばしいことではあるが、オペレーター側にとっては売れるタイトルをしっかりと見極める必要があるだろう。中でも、近年徐々にタイトル数を増やしているのが同人系コンテンツで、いまや基板ビデオの１ジャンルとなる勢いだ。インディーズでもロケに並ぶに足るクオリティのタイトルが多数存在していることはもちろん、近年の不況で制作費をあまりかけられないというのも一因だろう。