アウトプットの工夫が
アーケードゲームに刺激をもたらす!?

 筐体の大型化が続いてロケーションの空きスペースがなくなってきたのだろうか、全体的にゲーム機がサイズダウンする傾向が見られた。コナミデジタルエンタテインメントの「GRANDCROSS PREMIUM」のように、スケールメリットがブランドとなっているシリーズ製品も多いが、マスメダルは総じてコンパクト化しているようだ。プライズマシンも同様の傾向だが、その中にあって、超大型景品対応であらゆる機能を詰め込んだというバンダイナムコゲームス「BIG CLENA」は注目を集めていた。
 新しい方向性として、アウトプットで工夫をしている製品が出てきたことは注目される。代表的なのは、携帯電話向けのデジタルコンテンツで、フリューのシール機「カワイイフタリ」やケイブのアーケードゲーム機「お祭りやさん」シリーズなどが採用している。なお、「お祭りやさん 元祖!たこやき」は、たこ焼きの香りを発する斬新な機能も搭載している。嗅覚からプレイヤーを刺激する試みがいかなる成果を上げるか注目したいところ。
 ここ数年は、既存のジャンルや枠組にとらわれない製品開発の姿勢が求められてきたが、いよいよ形になりつつあるのだろう。


コナミデジタルエンタテインメントは、大型マスメダルの「Infinity Rings」を出展。2つの大型リングによるJP抽選を始め、JP連続獲得の可能性を秘めるスーパーチャンスモードで、大量のメダル獲得の緊張感が味わえる。
 

カプコンが出展した「マリオパーティ ふしぎのコロコロキャッチャー」は、クレーンゲーム機の要素を持った最大16人用のマスプッシャー。クレーンでとったボールの種類によってさまざまなイベントが楽しめる。

 
セガが出展した「ぷよぷよ! The Medal Edition」は、メダリンクシリーズ第5弾。「ぷよぷよ」のゲーム性を活かしたCPUとの対戦形式によるJPチャレンジをはじめ、おなじみのキャラが登場するミニゲームも豊富。

タイトーはファンタジーな世界観を持つメダルプッシャー「ファンタジー コロシアム」を出展。各ターミナルの中央に設置された液晶パネルで物語が進行し、スロットやリーチアクションなどを映像で盛り上げる。
 

アールエスの「しゃぶしゃぶ」は、その名の通り「しゃぶしゃぶ」をモチーフとしたメダルゲーム。レバーで箸を操作し、ボタンを押して具を取るという分かりやすいゲーム性により、誰でも簡単に遊べるのが特徴。

 
バンダイナムコゲームスが出展した「BIG CLENA」は、超大型景品も複数設置できる大型プライズ機。今までにない広い空間では巨大なぬいぐるみや箱景品も、立体的に自由なレイアウトでディスプレイできる。

アトラスは「トリプルキャッチャーアイス」の2Pタイプ「トリプルキャッチャーアイス ツイン」を参考出展した。バケットを広くしたことでアーム可動範囲が広がり、景品配置の手直しや補充が容易になっている。
 

AQインタラクティブは、「とれそう」なイメージを追求したクレーン機「キューブモール」を出展。工具もネジも使用しないマルチフィールドを実現したほか、高さや傾斜なども簡単に調節でき、自由なレイアウトが可能。

 
加賀アミューズメントは、“可愛さと強さ”をコンセプトにしたシールプリント機「ネコとヒョウ」を出展。ハサミを使わずにカットできる業界初のマイクロミシンカットを導入したほか、定番の携帯待ち画機能も強化。

サン・ミューズは、ロボットをレバーとダイヤルで操作し、フィールド上のボールを相手のゴールへ入れる対戦型ゲーム「マルボットフットボールリーグ」を出展。ロボットの顔部分はLEDにより多彩に表情が変化。
 

セガが出展した「ぶろっくぴーぽー」は、画面の前にブロック型ユニットを実際に積んでいき、画面内のキャラクターたちを所定の場所へ導いていくゲーム。子供から大人まで楽しめて、筐体2台での通信対戦も可能。

 
ケイブが出展した「お祭りやさん 元祖!たこやき」は、タッチパネル操作で画面内のたこやきを焼いていく「お祭りやさん」シリーズの第2弾。プレイ中にたこやきの匂いが発生するというたこやきの匂い発生装置を搭載。

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