ビデオゲーム、プライズマシンともに
アイデアは豊富！　インカムは未知数？
　ネット上でスコアランキングが競えるために、シューティングファンに強力な訴求効果が期待できる「オトメディウス」（コナミデジタルエンタテインメント）、隣のプレイヤーと対戦できるガンシューティング「トゥー スパイシー」（セガ）など、なるほどと思えるアイデアのビデオゲームがいくつか見られた。
　さらには、「体感! クレイジークライマー」（日本システム）、「CHASE H.Q.2」（タイトー）のように、いわゆる続編とは異なるリバイバル作品が目立ったのも特徴的。アクション、シューティングといった一昔前に隆盛を誇ったジャンルに再び脚光があたるかもしれないという期待感も感じさせた。
　とはいえ、全体的な傾向として小粒な感じは否めず、高インカムで長期稼働を見込める、いわゆる「鉄板」が無かったという声も聞かれた。映像出展ではあったが、「PLAYSTATION 3」互換基板を使用した「鉄拳6」（バンダイナムコゲームス）にそれを求める声もあった。
　ビデオゲームの話題としては、PlayStation2の互換基板「SYSTEM 256」の廉価版である「SYSTEM 147」がバンダイナムコゲームスから参考出展されていた。ストレージをフラッシュメモリにしたり、ネット機能をオプション化するなどコストダウンし、新規メーカーの参入を促そうという狙いだ。
　会場で最も話題性があったジャンルといえば、プライズマシンだろう。ロボットや投網といった、想像はできても形にするのが難しそうな機構が具現化されたことは、低迷期といわれるプライズ市場の活性化につながるかもしれない。