一歩進んだ顧客満足へ積極的にアプローチ
　社会的なブームとなった『甲虫王者ムシキング』の影響からか、草分けのセガをはじめ、各社からさまざまなキャラクターを使用したキッズカードゲームが出展された。ロケーションの重要な1ジャンルとして確立しそうな勢いだ。メダルゲームやプライズ機では、例年通り低年齢層へ向けた製品が多数出展されていたが、クオリティの高いものが多かった。キッズカードゲームを含め、進行しつつある少子化社会に対し、各社が対策を練り始めたのかもしれない。

　キッズ向け以外のメダルゲームに目を向けると、昨今の展示会では大型マスメダル機の出展ラッシュが続いていたが、今回は一息ついた印象。これまで発売してきた製品の現状分析をしているといったところだろうか。シングルメダルでは、スロット汎用筐体やデータ管理システムを搭載したパチンコ・パチスロ筐体など付加価値を付けた筐体が注目されていた。
　付加価値という点では、AMベンダー機も同様で、動画のダウンロードやワイヤレスリモコンを用いた製品など、さらなる進化を遂げている。

　高年齢向けや低年齢向けなどターゲットの明確化、付加価値や使い勝手の向上など、どのジャンルにおいてもメーカーが顧客満足に積極的に対応しようとする姿勢がみられた。