ブームに乗るのではなく、ブームを後押しするキャラクター展開へ
 キャラクターアイテムが大多数を占めるなか、各社がオリジナル製品をいくつか発表するという近年の傾向がそのままであった。ただ、往年の人気キャラを持ってくるだけという、ある意味で安直とも取られかねないアイテムはほとんど見られなかった。公開予定映画やテレビ放映開始となるキャラクター、ブームまでにはいたっていないが特定のファンを獲得しているキャラクターなど、いわば青田刈りに近い選択を行っているようだ。盛り上がりに欠けるという心配はあるが、製品化が遅れてブームを逸してしまうよりは、よほど意味のある企業姿勢ではないだろうか。また、コラボレーションもキーワードのひとつで、新たなキャラクターづくりを試みたアイテムが注目を集めていた。

 なお、メーカー6社が共同参加する「プライズフェア」が今ショーから開催され、業界の大きなムーブメントとして存在感を放っていた。残念ながらバンプレストが自社ブースでの出展となったため、共同参加の真価は見られなかった。今後全国7会場で開催されるフェアに期待したいところだ。


セガの注目は、12月公開のアニメ映画「あらしのよるに」を使用したアイテムシリーズ。狼とヤギという天敵同士の友情をテーマにした物語で、老若男女にアピールできるアイテムに期待できる。10月から順次発売。
 

システムサービスでは、往年の東映名画をあしらった『レトロシネマ バスタオル』が注目を集めた。トラック野郎・仁義なき戦いなど3タイトルのロゴをプリント、和風テイストのデザインが目立っていた。3月発売。

 
TBSの人気情報番組「王様のブランチ」とサンリオのコラボレーションから生まれた話題のキャラクター『Brunch&Lunch』は、オムロンエンタテインメントが出展。かわいいカップル犬のアイテムが8月から発売されている。

エイコーは、多くのメディアで取り上げられるなど大反響を得ている『豊天(ぶうでん)商店』の新作を4種発表。BIGショルダーバッグ、ウェストポーチ、財布、シザースバッグ2を1〜3月に発売する。
 

タイトーは、今年12月に公開されるリメイク映画「キング・コング」を題材にしたアイテムをメインにアピール。コングの手をあしらった着ぐるみ風の手袋、クッション等を映画公開に合わせて発売する。

 
バンプレストは、大人気アニメ「ケロロ軍曹」を積極的にPRした。ユーザーからのリクエストが非常に多く、それに応える形でラインナップを充実。原作の可愛らしさを忠実に再現した各種ぬいぐるみが発売される。

エスケイジャパンで女性来場者を集めていた『ケイタイジュエル』は、話題のデコレーション携帯を簡単に制作できるジュエリー景品。高級ガラスを手作業で埋め込んだプレートで携帯をドレスアップしてくれる。
 

スクラッチのイチ押しシリーズは、不思議な触感を見事に再現した『肉球にゃんくらぶ』。12月には鈴付きマスコットを発売するほか、クリスマス仕様になった手袋型のアイテムも投入する。

 
テクモは、パチスロ機に登場する人気の女性キャラクター「RIO」をあしらったマウスパッド、クリアファイル、携帯ストラップを参考出展。コンシューマーゲームにもなるほどで、ファンの多いキャラクターである。

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「あらしのよるに」(c)2005「あらしのよるに」制作委員会
「東映レトロ」(c)東映
「ブランチ&ランチ」(c)SANRIO・TBS 2005 TOKYO,JAPAN
「キング・コング」(c)2005 Universal Studios
「ケロロ軍曹」(c)吉崎観音/角川書店・サンライズ・テレビ東京・NAS
「RIO」Copylight(c) 1999-2005 NET CORPORATION All Lights Reserved.