新時代のロケーション運営に向けたシステムが多数登場
 ロケーション運営支援・管理システムがさらに充実化して新たな段階に入ったほか、ロケーション運営に付加価値をもたらす製品も登場した。エービーシーが出展した「AM-coupon」は、車内広告やレンタルビデオをはじめ多くの業界で利用されている携帯メール配送システム。他業界では、「雨の日サービス開始」「本日の割引情報」といったタイムリーな情報提供を行う例が多く、ロケーションでも顧客誘引・リピーター獲得に期待ができそうだ。ショー会場が全面禁煙になるなど環境配慮の気運も高まっているが、ロケーションでもそれは同じ。ナムコなど数社から除菌・消臭にまつわる関連製品が登場していた。他店との差別化が叫ばれて久しいが、こういったサービス面からのアプローチも重要になってきているようだ。


旭精工は、メダル貸し機及び預かり機などをLAN接続したロケ運営支援システム『ePASYS(エパシス)』を展示。無線機による課金情報収集も可能で、同社の既存コインセレクターなどをLANに組み込むことができる。
 

売上リアルタイム管理から、景品やマシンの購入・支払い管理までロケーションのあらゆる情報を一括管理できる日本ユニカの『Game-POS』。電子マネーにも対応できるなど、その多機能ぶりでオペレーターの注目を集めた。

 
トーケンが出展した新しいメダル『FINE CUT 3D』は、角度によっては3Dに見えるような立体的な刻印が特徴。材質・サイズなどが異なる8種類を出展。メダル流用や流出の回避といったニーズに応えるために開発した。

大仙産商が参考出品した『顔でしょうぶ』は、顔認証によって顔パーツなどの配置を数値化、データベースと照合し、美男美女の度合いを判定するというユニークなシステム。これを利用した新たな展開を検討する方針。
 

ナムコ(アーケードゾーン)は、オゾン除菌・脱臭ができる『クリーンエースCA-01』、森林浴消臭剤『森林気分』などエコロジー時代に沿ってロケ環境に配慮した製品を展開。(株)ナムコ・エコロテックが販売。

 
アーケードゾーンのアトラスが参考出展した『両替機監視装置』は、両替の様子をICに画像として保存する。モニター接続で簡単に画像を確認できる。撮影は手元のみでプライバシーにも配慮している。最新20名分を記録。

北日本通信工業(アーケードゾーン)は、既存ロケに簡単に飲食店を増設できる約5坪のユニット施設『MOGU』を出展。冷凍食品と飲料で数十種のメニューを提供できる。運営ノウハウの提供やスタッフ研修も請け負う。
 

エービーシーの『AM-coupon(クーポン)』は、オペレーターがロケ顧客に対してクーポンや製品・サービス情報を携帯メールで提供できるシステム。リピーター、顧客情報獲得にも有効で攻めのロケ運営が可能となる。

 
主催者ブースは、「温故知新」をテーマに過去のAMショーを振り返る企画展示を行った。過去のショーの写真、貴重な資料などを閲覧できるようになっており、業界の歩みを勉強できる構成となっていた。

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