大型ビデオゲームの出展ラッシュも一段落、
新作が続くのはシューティングだけ!?

 続編やバージョンアップが増え、カード対応ビデオゲームの新作ラッシュが一段落したという印象。ロケーションで広く認知され、淘汰も進んでいるが、これからジャンルとしての成熟期に期待したい。ドライブゲームにいくつか新作が登場しているのが目立った。実際に運転している感覚が味わえるというアーケードならではの遊び方を提供できるジャンルだけに、好ましい傾向といえるのではないだろうか。基板タイトルに関しては、今回もシューティングの新作が頑張っているという印象であった。もはや一ジャンルを確立した感のある「ガンダム」は、バンプレストから「機動戦士ガンダム ガンダムVS.ガンダム」が映像出展され、来場者の注目を大いに集めていた。
 全体を見渡してみると、相変わらず絶対的なタイトル数が少ないことがビデオゲームでは気になる。WiiやDSなどの人気を考えると、ビデオゲームへの注目度が下がっているとはいえないだけに、幅広い層への訴求効果が期待できるようなアーケード独自の新機軸の登場に期待したいところだ。


AMIから出展された「デススマイルズ」は、ゴシックホラーの世界を舞台に魔物と人間の闘いを描いた横スクロールシューティング。グラフィックに漫画家の井上淳哉氏、サウンドにベイシスケイプの並木学氏を起用、ゲームに深みを加えた。開発はケイブ。
 

女性ファンも多く抱える家庭用ゲーム「戦国BASARA」を2D対戦格闘ゲームにアレンジしたカプコンの「戦国BASARA X(クロス)。アークシステムワークスの「ギルティギア」チームとのコラボレーションにより、既存の格闘ゲームファンも納得できる仕上りにしている。

 
全国の冒険者たちと協力しながら、カードを駆使してダンジョンを攻略するネットワークアクションRPGの最新作となるセガの「Quest of D The Battle Kingdom」。新ダンジョンや新種族が追加されたほか、プレイヤー同士が競い合う「VSモード」も搭載した。

マルチサテライトタイプの礎を築いた競走馬育成シミュレーションゲームの最新作となるセガの「DERBY OWNERS CLUB 2008 feel the rush」。LINDBERGH基板を搭載したことで、レース映像の迫力や臨場感も充実した。
 

セガの「まもるクンは呪われてしまった!」は、「のろいシステム」で敵を呪って得点アイテムを出現させたり、自分自身を呪って攻撃力をアップさせながらステージを進めていく縦スクロールシューティングゲーム。開発はグレフ/ガルチ。

 
タイトーの「D1GP アーケード」は、速さではなく、ドリフトのカッコ良さを競うことで人気のレース「D1グランプリシリーズ」をアーケードゲームに落とし込んだもの。「TAITO Type X2」を使用、D1GPに登場する車輌や選手と臨場感溢れるドリフトバトルが楽しめる。

ロケーションで今なお人気のタイトー「ハーフライフ2 サバイバー」が、新機能を追加して「ハーフライフ 2 サバイバー Ver.2.0」として再登場。練習の場として使える「チュートリアル」などのモードを搭載、新ジョブ「メディック」や「武器」も追加されている。
 

バンダイナムコゲームスは、3D対戦格闘ゲームシリーズの最新作「鉄拳6」を出展。PS3互換基板を採用、キャラクター描写などビジュアル面がさらに進化、ステージ移動やアイテム技などの新要素も追加した。32インチ液晶パネル搭載の新筐体で販売。

 
バンプレストからは、「機動戦士ガンダム ガンダムVS.ガンダム」が映像出展され、来場者の注目を集めた。ロケで絶大なる人気を誇るVS.シリーズ最新作で、アニメ化されたガンダムシリーズ15作品の機体が登場する。

セガの「セガレースTV」は、アメリカンテイストなTV中継をイメージしたドライブゲーム。トラップが仕掛けられているコースを実在のスポーツカーで走行、ライバルカーを体当たりで吹き飛ばすといった一般的なレースゲームとはひと味違った演出が魅力。
 

セガから出展された「イルベロ」は、近未来のネット上に展開される仮想現実世界が舞台の縦スクロールシューティング。近接攻撃やシールド防御などのシステムが特徴的。ゲーム中に表示されるヒントメールで隠しステージへ突入できる。開発はマイルストーン。

 
タイトーは、ファンタジー世界を舞台にしたオンライン対戦型カードゲーム「悠久の車輪」を出展。プレイスクリーン上に置いた複数のカードを操作し、相手プレイヤーを倒すのが目的。スクウェア・エニックスとタイトーが開発。

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